ロボアドTHEO(9) THEOはアクティブ・バランス投信でした

当記事は後編になります。お読みいただく前に前編「ロボアドTHEO(8) 実はアクティブ運用説が浮上」を合わせて御覧ください。

おはこんばんにちは。きゅうべいです。

1月31日にTHEOに5万円ほど追加投資したのですが、その買い付けに合わせてリバランスが来ました!



やはりTHEOはアクティブなバランス投信でした^^;

追加投資2回目 (& 初リバランスの内容)

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売却(全部1口ずつ)

バンガード米国スモールキャップバリュー(VBR)

購入(全部1口ずつ)

【グロース】
[新] 米国の中型の成長株(VOT)
  ドイツの大型・中型株(EWG)
  アジア太平洋地域の先進国の大中型株(VPL)

【インカム】
[新] 米ドル建・残存期間1-3年投資適格債 (CSJ)
[新] 米国を除く先進国の国債 (IGOV)
  米国を除く世界のHY社債 (IHY)
[新] 米ドル建てのバンクローン (SRLN)

【インフレ対策】
  コモディティの先物(DBC)
  金(現物)(IAU)

その結果、、、

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雑感

ということで、アメリカ株部分が、小型株のVBRから中型バリューのVOTに替わっています。明らかに意図がありますね。バリバリのアクティブ運用です。前回のレポートに出ていた「アジアが割安」的な話はVPLのことだったようです。また、「インカム」「インフレ」カテゴリにも新銘柄が3つほど増えまして、若干収拾がつかなくなっております^^;

これ、、、どうしましょうね、、、、。

THEOが「長期狙いのインデックス投資」ではなく、「資産配分だけ決めて各資産の中身はガンガン動かすただのバランス・アクティブ投信」なのがハッキリしたので、ちょっと真面目にこの後を考えます。

これはとても大きな問題です。

ロボ・アドバイザーによるインデックス投資の「ポートフォリオ」は「有効フロンティア」に沿った配分に簡単に乗っけてくれることに重要性があります。そして、この「有効フロンティア」を計算するためには、各資産の「期待リターン」と「リスク」を設定する必要があります。未来は誰にも分かりませんから、一般的に「期待リターン」と「リスク」は過去数十年分の数字を使ってたぶんこうだろうと統計的に推定することになります。

しかし、THEOの場合には、肝心の資産カテゴリ内(グロース=株式、インカム=債券、インフレ=オルタナ/新興国関連)において、アクティブに銘柄を入れ替えています。そのため、このやり方だと各資産の「期待リターン」と「リスク」が絶えず動的に動くことになります。「期待リターン」と「リスク」が変われば配分も変えないといけないのに、THEOは配分だけをユーザーに固定させて中身を動的に変えています。ということは、THEOにおける「ロボ・アドバイザー」のリスク調査・配分決定は、実際の運用においては意味がない=有効フロンティアには乗らないことになります。つまり、ロボ・アドバイザーとしての優位性がありません。

たしかに「THEOがアクティブ・バランス投信だ」という事実を認識してからホームページを見てみると、それとなくそんなニュアンスを出してるんですよね^^;

あなたの資産をより効果的に運用するため、資産運用のエキスパートが継続的に運用エンジンの改善に取り組んでいます。THEO[テオ] に任せるだけで、あなたの資産は、いつでも最新の手法で効果的に運用されます。

THEO公式ホームページ:THEOができることより
https://theo.blue/automation

パッシブ・インデックスだと思っていると「運用エンジン」を『「期待リターン」と「リスク」の測定』と読んでしまうんですが、アクティブ投信だと知ると確かに『銘柄選定のアルゴリズム』とも読めますからね。

ということで、レポートは継続いたしますが、インデックス投資をしたい方はTHEOはニーズにマッチしませんので止めといたほうが良いです。

図らずも人生で初めてアクティブ投信に手を出す結果になったので(笑)、どうせならお手並み拝見です。

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