おはこんばんにちは。きゅうべいです。
3連休皆さんどうでしたか? 私は、連休の最後だというのに、晴れ着の美男美女達を尻目にブックオフで100円の中古本を買って、スタバで読書を決め込んでいました^^;
ちょっとだけ心がすさみましたが、これがまた意外と面白かったのでご紹介します。
最新版 投資戦略の発想法(木村剛 著)
最新版とか書いてありますが、2005年の本です。ブックオフが全品2割引セール中だったので、本当は80円でした(笑)。
ざっくりの内容：説教＋分散投資
簡単に内容をご紹介いたしますと、「説教」＋「分散投資」です(笑)。
全部で439ページの本なのですが、そのうちの前半173ページが「投資とか言う前にまずは貯金せーや！」というとっても真っ当な説教です。住宅ローンみたいな借金があるなら投資とか言う前にさっさと返済しろ。投資が気になって仕事が手に付かないんじゃ本末転倒だから、そんな心構えなら投資は諦めろ。夜中にNY市場とか見てないで仕事に備えて寝ろ。ものすごい真っ当な生活指導です(笑)。
これタイトルが「投資戦略の発想法」という大上段なので、てっきり資産形成のいろんな理論をまとめたものかと思ったんですね。そしたらとんでもない。これは初心者向けの物凄く良心的な入門本です。
たしかに、投資をする前にちゃんと本職の仕事でインカムが入ってくるのが大前提なんですね。それを延々と語ってくれて、叩き込んできます。当たり前っちゃあ当たり前なんですが、当たり前すぎてこんなにちゃんと書いている本を初めて見ました。
後半は打って変わって長期投資と分散ポートフォリオの話です。2005年の本なのでETFとかは出てきませんが、個別株を業種ごとに分散して20種類とにかく買いなさいと説いています。これは私の自己流とかなり似てまして、なんかすごい親近感が湧きました。私のやり方は業種以外に性質でも分散させつつジャンプアップを狙いに行くので、木村氏のものより多少攻撃的です。詳しくは以前のエントリー「自己流資産ポートフォリオの組み方」をご参照いただければと思います。
なんというか、自分が10年ぐらい掛けて自己流として編み出してきた手法が、更にその前にこうして入門本になってたってのがちょっと感慨深いです(笑)。「意外と自分のやり方も間違ってないのかな～」というのと「オレがやってたのはそんな初級編だったんかい！」っていうのと、半々です^^;
もっとも、木村氏は生活防衛資金を「1,000万は最低でも必要」と言ってるので、さすがにそれはディフェンシブすぎるんじゃないかという気がします。1,000万円が生活防衛資金だと、ほとんどの20代～30代は投資できないって話になるので、それはちょっと複利パワーの活用的にもったいないなと。運用期間が30年なのか40年なのかは最終的には結構大きな違いになります。家族持ちならある程度多めな確保が必要ですが、独身or夫婦共働きなら200万もありゃあ十分だと思うんで、その分早めに投資は始めた方が良いと思います。
この本は400ページ超えなんですが、木村氏が結構フランクな口調で易しめに書いてくれているのでサクサク読めます。さらにさらに、時代背景的な意味での古さもあんまりなく、ある意味普遍的というか、皆が理解しておくべき投資の初歩・基本をちゃ～んと網羅しています。
是非皆さんのお近くにブックオフがありましたら、100円コーナーで探してみてください。私は昨日渋谷センター街店で買ったんですが、同じのがまだ2冊ありました。けっこういろんな店舗で在庫があると思います。100円の価値は絶対ありますよ！定価1,800円の本を捕まえて100円の価値があるって宣伝もナンですが、オーライオーライ(笑)。
初心を思い出して、明日のお昼は外食をやめて節約しようと思います。