おはこんばんにちは。最初の投稿ですが挨拶は毎度おなじみ、きゅうべいです。普段は映画ブログを書きまくっておりますが、実はもう一つの趣味である投資の分野でちょいと面白いオモチャを見つけてしまいまして(笑)、これはブログで書かなきゃいかんと思い別館を立ち上げました。「にわか映画ファンの駄目な日常・別館-にわか投資野郎の駄目な日常-」のはじまりでございます。
いまさらですが、、、
実は私、社会人になって二年目から趣味で投資をやっておりまして、ほぼほぼ日本株・ETF・J-REITばかりを追いかけ続けてはや十年超えになっております。私、職業がいわゆる”エンタメ業界”というアレな所ですので、いつも将来に不安ばかり(笑)。そんなこんなでひたすら堅実に投資をしまくって来たんですね。怪しい商品には目もくれず、ただただ夜な夜な個別株の精査をして成長が見込める株をごっそり買ってストロング・ホールドという愚直な姿勢で積み重ねて、その配当を全部映画のチケットに使うという(笑)。全盛期は映画館で年間200本以上見てましたので、全部前売り1,300円だとしても年間26万円以上映画に使ってたわけです。そのお財布となってたのが、実はこの投資だったんです。
カミング・アウトみたいになってますが、安心してください。なんか変なマルチ商法の話とかではまったくございません(笑)。っていうかメチャクチャ真面目な話です。
投資の基本はインデックス
私の投資のバイブルというか教科書にですね、バートン・マルキールというおじちゃんが書いた「ウォール街のランダム・ウォーカー(日本経済新聞出版社刊)」という名著があります。めっちゃ分厚いハードカバーのお硬い本なのですが、内容を超簡単に書くと「金儲けに近道やウラワザなんかない!未来なんて誰にも予想ができないんだから、ごちゃごちゃ言わずに黙ってインデックス投資を積み重ねなさい!」というすごくシンプルなものです。実際、いま日本政府が推し進めている個人型確定拠出年金(iDeCo)の範囲拡大とか、いわゆる「積立NISA」みたいな政策は、まさにこのバートン・マルキールおじちゃんの主張する「インデックスで長期投資をするのが一番堅実である」という大前提に立ってるわけです。つまり、これ、日本政府のお墨付きの投資方法なんですね。
そんなインデックス投資ですが、なぜか日本では異様に「投資信託の月次積立」が持て囃されています。あんなもん銀行に手数料をくれてやるだけでほとんど役に立たないんですが何故か大流行。個人的にはこれってバブルを間近で見ていた私の世代(いわゆる”就職氷河期世代”です。”キレる17歳”でも可w)が株式は怖いっていうイメージで近寄らないだけだと思います。ベンジャミン・グレアムの言葉を借りるならば「十分なマージンを取った投資は安全である」であり、ウォーレン・バフェットの言葉を借りるならば「リスクとは己が知らないことを実行する時に発生する」わけです。なんですが、何故か「株は怖い」→「勉強しよう」じゃなくて、「株は怖い」→「近寄らないでおこう」になっちゃうんですね。
実際、多くの人が給料をコツコツ積み立てている投資信託は、マジでロクなものがありません。アメリカのETF(※上場投資信託。株みたいにマーケットでリアルタイム売買する投資信託です。)では信託手数料が0.1%を切ってくるのがザラという現状にあって、日本ではいまだに0.5%や1%といった信託手数料が当たり前に取られています。投資の基本は複利を使った元手の倍々ゲームにありますので、そこで高額な信託手数料でうわっぱねをハネられるのは結構な痛手です。
本題のオモチャの話です
長々と書いてきましたが本題です。
そんなわけで、私はいままでETF以外のいわゆる「投資信託」は企業型確定拠出年金を除いて一切買ったことがありません。いまですと、ETF9銘柄、個別株式21銘柄、REIT6銘柄に、自力で分散投資をしています。おかげさまでこの10年ちょいでコンスタントに年率8%はあるのでそこそこいい線だと思うんですが、これね、超めんどいんです(笑)。基本はほったらかしなんですが、月に一回くらいポートフォリオを見て、いい地合いだと想ったら昼休みの30分(※後場は12:30からなので30分しかないのです)でリバランスしたりしてます。
今回ですね、私のポートフォリオで長年課題だった「ドル建て資産の割合をちょい増やそう」というミッションがトランプ大統領就任でいよいよせっぱ詰まってきました。話半分で聞いてほしいのですが、私の勝手な予想だと、この先3年くらいでアメリカ経済は大躍進を遂げる気がしています。その状況なら、当然リターンも日本市場よりアメリカ市場の方が固く取れるわけで、これを逃す手はありません。
ところが、、、日本はアメリカ株に投資するにはかなり面倒な環境です。SBI証券なんかは比較的安くアメリカ株が買えるのですが、それでも一回の約定で手数料で20ドル近く持って行かれます。そうすると気軽に配当再投資もできやしません。もちろんアメリカの証券会社で口座を作っちゃえばいいんですが、そうすると今度は税務処理がめちゃくちゃ面倒くさいんですね。売り買いはもとより、もらった配当金すら取得した日の為替レートをいちいちメモっておいて日本円にしたときに為替差益を計算して確定申告しないといけません。マジでダルい。
いいやり方無いかなーと思ってたんですが、この度、やっと日本でロボ・アドバイザーがちらほら出てきました。
ロボ・アドバイザー
ロボ・アドバイザーというのは、お金を入金すると予め決められたポートフォリオのETFを勝手に買ってくれて、いい感じのタイミングでリバランスしてくれるおまかせサービスです。アメリカではもうかなり前に流行って今やもう枯れ始めているんですが(笑)、日本にはいまごろやっと来ました。このサービスは一般的に包括契約になっていまして、一定の口座管理手数料を払うと、個別売買の手数料は取られません。つまり、お金を毎月定額持って行かれる代わりに、配当再投資やリバランスなどの売り買いを適当にやっておいてくれるサービスなんですね。
いま日本で動いている日本製の投資一任サービス「ロボ・アドバイザー」は、”お金のデザイン社”の「THEO」と、ウェルスナビ社の「ウェルスナビ」です。ウェルスナビの方はSBIグループの出資を受けて業務提携を発表しているので、そのうちSBI証券・住信SBIネット銀行とダイレクトにつながるはずです。一方、「THEO」は地銀から出資を受けているようなんですが、こっちはあまり具体的な連携施策が出ていません。「ウェルスナビ」の方はSBIと実際に繋がったら手をだそうと思っているのですが、取り急ぎ「THEO」の方の口座を今日開設しました。
実際、この「ロボ・アドバイザー」というサービスは、その基本理念に関しては疑う余地がなく優秀です。間違いなくリスクを抑えてある程度のリターンを確保してくれます。ところが、言うても所詮はソフトウェアなわけで、投資メカニズムのアルゴリズムが全てなんですね。どんなに理論が合っていても、実装がダメでは話になりません。
付け加えるならば、「THEO」と「ウェルスナビ」は両方共、お金を一旦ドルにしてニューヨーク証券取引所で向こうのETFを買い付けてきます。つまり、為替にモロに影響を受ける形になります。イメージ的には外貨預金で運用してくれる感じでしょうか。
こんな面白そうなサービスなのに、まだまだ流行っていません。大和証券の「ファンドラップ」はガンガンTVCMが流れていますが、このロボ・アドバイザーの方がラップ口座よりも低コストでやってることはほぼ同じです。
ということで、突っ込んでみたいと思います。これが冒頭の面白いオモチャです。
最小投資でまずは「THEO」の挙動を見つつ、来春サービス開始と噂のSBI×ウェルスナビに備えます!一応投資の基本知識は多少ありますので、ある程度挙動さえ見られれば判断はできるかなと思ってます。ここだけの話、「THEO」と「ウェルスナビ」の売り文句とか社長のインタビューとかを読むだけだと、ウェルスナビのが良さそうなんですね(笑)。幸いなことに「THEO」は最小投資が10万円からなので、為替差損を考えても、マックスに損して2万円ぐらいの被害で収まるはずです。もちろんこのまま円安傾向が続いて損しないのがベストですけど(笑)。
ということで、壮大な人柱ロードのはじまりはじまりです(笑)。