雑談:外国株のハードルと外国税額控除と年間取引報告書

おはこんばんにちは。きゅうべいです。
本日もびっくりするぐらい気の抜けた居酒屋ショートトークのお時間です。

昨日の日経プラス10の特集は海外投資についてだったんですね。てっきり世界分散投資の話をするのかなと思いきや、なんとまさかの海外個別株の具体的な紹介でした。たま~に日経はこういう嵌め込みをやってくるので安心できません(笑)。かくいう私も米国個別株はたまに手を出します。ただどう考えても万人にオススメできるものではありません。たしかにファンダメンタルズ的に言うと、米国株にはなかなか日本でも見られないような優良株があります。EPSが毎年10%近く上がっていて、それでいてちゃんと増配していたり、とても魅力的に見えます。ですが海外個別株投資には大きなハードルがあります。それは「重要なニュースがリアルタイムで把握できない」ことと「肌感覚としてその企業に勢いがあるかがわからない」ことです。

例えば今話題のアメリカ減税法案であれば、ある程度の結果は日本のニュースでもキャッチできます。でも具体的にどの議員がどういう主張をしているかとか、どう修正されそうだとか、そういう細かいところは分かりません。そうすると現地のwebニュースを漁ったりCSで海外ニュース番組を見たりしないといけないんですね。出張でしょっちゅう海外に行く方なら当該国のニュースは把握できますが、それ以外の方には結構負荷があります。日本のニュースも見た上で海外ニュースも見るわけですからね。

さらに言えば、流行りが肌感覚で分からないというのも結構な難点です。日本であれば、例えば5年前ぐらいに「最近メガネのJINSがいついっても客がいるな。Zoffよりダサいけど質がいいし、金持ってる大人は絶対こっちだ。こりゃメガネ界のユニクロになって儲かるぞ。」と分かって株を買い漁れるわけです。でもこれがインドネシアとかの話になるとどうでしょう? いま現地でどんなイノベーションが起きているかまったくわかりません。いまアメリカの中高生は放課後どんな店にいってるのか? いまイギリスではどんな日用品が売れているのか? 全然ピンときません。

こういった点から、海外の個別株投資は個人的にはあんまりオススメ致しません。もちろん「帰国子女で友達が現地にいるから平気!」とか事情は人それぞれですからチャンスがあるなら積極的につかうのは良いと思います。

アセットアロケーションで考えると海外株を持つのは大事なので、よほど特殊事情が無い方は米国ETFを買うか国内のインデックス投信を利用するのがお手軽で良いのではないかと思います。

そんな話から始まりまして横滑りします(笑)。

もう年末です。師匠が走ると書いて師走です。海外株投資をしていてこの時期といえば、そう、確定申告に向けた年間取引報告書の準備です。
証券口座を複数でガシガシ使っておらずかつ「特定口座・源泉徴収有り」であれば確定申告の必要ははあんまりないはずです。しかし、海外ETFや海外個別株をやっている場合は「外国税額控除」というとっても大事なお小遣いイベントがあります。国内でもJDR-ETFを買ってるとありますね。なんだかんだで結構な額が戻ってくる重要イベントなので忘れないようにしないといけません。

これ一個だけ注意点がありまして、オフィシャルには「確定申告に使う年間取引報告書は原本で無ければならない」と決まってるんですね。厳密には証券会社から電子交付で来たPDFを印刷して使うのはダメです。証券会社で取引報告書関係を電子交付にしている方は念のため年間取引報告書が郵送でくるようになっているか確認しておきましょう。
ちなみに、ウェルスナビは問い合わせフォームから「原本ちょーだい」と送ると郵送してくれます。THEOは記載がないんですが、、、もらえるんでしょうか?というか発行しないといけないものなので「サービスに関するお問い合わせ」に言えばたぶんくれるんでしょう。去年分は1月4日に電子交付されていて、社印(ハンコ)のところがカラーになってたのでレーザープリンタで印刷してそのまんま使いました。本当はダメなんですけどね、、、。ウェルスナビはPDF版が白黒ハンコなので原本をもらわないと一発でバレます(笑)。ウェルスナビを100万円ではじめた方は2万円ぐらい分配金が来てるはずなので、外国税額控除で2000円くらいは返ってきます。トリスなら3本買えますから、面倒臭がらずにもらえるもんはもらっときましょう。

最近は確定申告もほぼ自動化されていまして、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」(https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/kakutei.htm)を使うと10分くらいでつくれます。もしお時間がある方は、去年分の源泉徴収票(※会社で年初にもらってるはずです)と株の年間取引報告書を見ながら入力してみてください。びっくりするくらい簡単に作れます。本屋で売ってる確定申告のムック本なんてまったく不要です。

そんなわけで、着々と年末の作業をこなしていきましょう。そういやまだ来年のNISAで何買うか決めてないや(笑)。

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